カートのブレーキシステムは非常にハードに機能する必要があります
大半のクラスでは1枚のブレーキディスクと1つのキャリパーしか使用せず
全てのブレーキはリアアクスルで行われるからです
ブレーキシステムはあらゆる天候や異なるタイヤコンパウンド、レースコンディションでのブレーキング時の極度の負荷に晒され、
ドライバーはラップタイムを出来るだけ短縮する為に縁石やランオフエリアを多用します
ブレーキシステムの設計は何年も前から変わっておらず細心の注意が必要な部分です
トニーカートは英国で市場の約70%から80%を占め、スタンダードスタイルで機能する優れた製品を生産しています
ブレーキシステムはここ数年の間に幾つかの小変更はありましたが
基本的には同じで新しいホモロゲーションBSD OTKシステムです
そのデザインとカート上の位置の影響で多くの熱を保持してしまう問題があります
ブレーキシステムが熱くなりすぎるとフェード等の問題が発生します
ブレーキパッドの厚みが50%以下で使用されている場合は更に問題が大きくなります
ブレーキパッドを定期的に交換すればこのような事は起こらないという意見もありますが
高価なブレーキパッドを50%しか使わないというのは問題の解決にはなりません
特にレース毎にブレーキパッドを交換しているドライバーもいる事から高額な浪費とも言えます
そこでブレーキ性能と信頼性を向上させながら問題を解決して同時にコストを削減する事を考えました
スタンダードのトニーカートBSDブレーキシステムにチタン製交換ピストンを使用し、
広範囲に及ぶテストを実施して非常に印象的な結果を手にしました
ブレーキパッドの寿命が最大300%向上
ブレーキの信頼性&性能の向上
ブレーキバインド&フェード無し
熱の発生を抑制